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労働審判 交渉・テクニックまとめについて

 
労働審判で勝つための交渉やテクニックを説明しています。



では、交渉術・テクニックのまとめです。



【審理中全般】
・金銭交渉は上限額からのスタート(オークションと逆)
⇒ 大きな金額からスタートしましょう。

・「欲」を排除
⇒ 全てが無にかえります。排除しましょう。

・心証を作る(態度や言動に気を付ける)
⇒ 良い印象をもたれましょう。

・主張の正当性を高める(テクニック1.)
⇒ 弁護士の無料メール相談を利用しましょう。

・ドアインザフェイス(テクニック2.)
⇒ 大きな金額からいっきに下げましょう。

・秘密情報を得る(テクニック3.)
⇒最後に退席しましょう。


【審理1回目】
1−1. この労働審判で解決したいという想いを伝える。
⇒ 「あなたの労働審判に挑む基本ベース」を審判委員会に知ってもらいましょう。

1−2. 付加金を取り下げる。
⇒ あなたから先に歩み寄りの第1歩をしましょう。

1−3. これ以上の譲歩はできないことを主張しつづける。
⇒ 請求金額を下げずに粘りましょう。

【審理2回目】

2−1. 予定変更を伝える。
⇒ 「脅し」を使いましょう。

2−2. これ以上の金額譲歩はできないことを主張しつづける。
⇒ 請求金額を下げずに粘りましょう。

2−3. 代替え案を提案。
⇒ 金銭以外の「歩み寄り」をしましょう。

2−4. 今日折り合いが付きそうか確認する。
⇒ 現状確認。

【審理3回目】
3−1. ドアインザフェイス&脅し
⇒ 「脅し」と「歩み寄り」の効果を最大限発揮させるためのトドメ。

3−2. 本当の最終譲歩額より少し上の金額で合意。
⇒ 決着。


【補足】
・判断基準はほとんど証拠と心証で判断される。
・細かな金銭(損害遅延金など)は無視され、双方の妥協する金銭提示が求められる。
・証拠や主張に対しての質疑応答は第1回目。あとはほとんど金銭交渉に当てられる。
・審判委員会を味方につける(体裁上は中立)と何かと有利。敵にまわしてもメリットなし。
・同情をひきつつ主張はしっかりする。
・審判委員会は脅しのような交渉術を使用してくるが、ハッタリなので信用しないこと。
(そういう発言が発覚することは死活問題)
・審判委員会の人数が現在少なく、足りていない状況。各都道府県で質に差がある。







会社へ請求〜審判で和解まで、約3ヶ月間でした。

感想としては、役所関係の体たらくの再認識、裁判所は怖くないこと、
労働審判は難しくないこと、個人でも会社と戦えることといった経験を得ました。



文字にすると簡単で、まるでゲーム感覚でやっているかのように見えるのですが、
決して違います。



これからの人生はゲームじゃなく、厳しい現実です。
なぜならこういった悪徳会社もどきが大多数で
まともな会社のほうが圧倒的少数だからです。

だからわたし同様に、そういった不条理に悩まされている人が多いのです。



労働審判という制度ができて、利用者も増加している割に
制度内容ではなく、実際の体験談や情報があまり公開されません。



原因は明らかで、「労働審判は原則非公開」という縛りのためです。



結果どうなったか?具体的に審理中はどうするのか?



そのあたりが、全くと言っていいほど公開されない。
これから利用する人にとっては「ブラックボックス」なのです。
金銭交渉の仕方なんて、恐らく誰も知らないでしょう。



だからこそ、経験者であるわたしの考えや勝つためのポイントを交えてお伝えしました。
あなただけでなく、あなたの家族や友人、恋人、親戚、隣人・・・
悩める人の力になれることを祈って。






それで、書いていて思ったのですが
もしかして誤解を与えてしまう可能性があったので追記しておきます。

金儲けのためにやるわけではないってことです。
(もちろん弁護士などは職業なので別ですが)

残業代請求ブームということで、簡単に請求できると勘違いしている人が多数いるようです。



はっきりいって、そんなことはありません!



会社に残業代請求したら、その会社にいづらくなること。
再就職もままらならない時代であること。
実際に自分が行動を起こさなくてはならないこと。
他多数・・・。



不当解雇や労災隠しといった、もうこれ以上限界だ!ってなったときに
初めて会社と戦うということを考えるべきです。



労働審判でも訴訟でも、まず動く前に自分にとってのメリット・デメリットを
真剣に考えた結果、判断してほしいです。

これからも続く人生のために。



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