あなたは不当労働？

不当労働について説明しています。

不当労働って一体？

 

「残業代や割増賃金を払わない会社なんて、どこにでもあるよ。」



確かにそうですね。
正しく払っている会社の方が少ないんじゃないか？って思えるほどですよね。
あなたも恐らくもらってないクチじゃないですか？



別にそれが良い悪いなどとは言いません。
そりゃ法的にみれば完全に悪いです。
労働者にとっても悪となるのでしょう。



そういう会社を擁護するわけではないのですが、
見方によっては悪じゃなくなる場合もあるのではないでしょうか？





『あなたはその会社で１０年間一生懸命働いて、
それなりの給料をもらえていたとします。』

 

残業代が支払われないことは気になるけど、まあ景気悪いししょうがないか・・・
もめごと起こして会社にいずらくなって、今更転職なんていうのも無理があるし・・・
家のローンだってあと１０年も残ってるよ・・・

そこに入社半年の新入社員が、会社に対して残業代の支払いの請求をおこしました。
証拠もそろっているし、会社は支払うしかない状況のようです。
会社は非を認め、残業代を支払うことで和解となりました。

もちろん社内でもその噂があっという間に広がって、
「俺も！私も！」と次々に支払い請求をする人が現れました。

会社は、すでに１人に支払っている事実が知れてしまっている以上
ごまかしようがありません。

そもそもこの会社は、ごまかそうと思って支払っていなかったのではなくて
就業規則や雇用契約書の見直しを怠ったばかりに、こういった状況を招いてしまったんです。

だから会社はすぐに非を認めて、残業代を支払ったんです。



結果、この会社は社員全員に未払い残業代等を支払って、倒産してしまいました。

 

当然あなたも職を失って就職活動することになるのですが、
残業代請求をしていないあなたにとっては、ただのとばっちりです。
会社を憎みますか？新入社員、それとも他の人を憎みますか？



確かに１番悪いのは会社でしょう。
契約書などの見直しを怠るというミスをしていますからね。



このストーリーがリアルなものなのかはご想像にお任せしますが、
もしリアルにあなたの会社がそうなったら？

もしかしたらあなたは新入社員や後から請求してきた人たちに対して
訴訟を起こすかもしれませんね。





まず1つ言っておきたいのが、

会社と戦って、あなたは損をしないのか？



今更どういった場合が不当労働なのか？なんてことは
私よりあなたの方が詳しいかもしれませんので、あえて省略させていただきますね。

 

そもそも『損』ってなんですか？

 

わたしがここで考える『損』っていうのは、

「まあこれぐらいでいっか・・・フウゥ〜。」

という感じの妥協点より、下回ってしまうことです。





世の中、得より損の方が間違いなく多いです。

そんな中、すべての損を対象にしてしまえば、一生会社で働くことさえできませんよね？
２０万円もらわないことと就業先がなくなることは、どちらが損ですか？





そんなことを踏まえたら、

『損』は妥協点を下回った場合に、まさに『本当の損』

ということが自然と出てきます。





個人個人の状況・都合によって、それぞれの『本当の損』って変わってくるはずです。



どんな場合に請求するのがベターなのか？
今会社と争うことが、あなたにとって損にならないのか？



１度冷静になって、真剣に考えてみてほしいと思います。