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労働審判 勝つためのポイント 心証を作るについて

 
労働審判で勝つためのポイント「心証」についてお話しします。



前にも話しましたが、ポイントは「証拠と心証」です。


証拠は「事実を裏付けるもの」として捉えられます。
給与明細だとか内容証明だとか写真やメール。
ただただ事実を証明するものですね。



真実はどうなのか?を審判委員会が判断するためのものです。



会社は、審判中も目の前でさえも大嘘を堂々と言ってきます。
(ショックを受けないように^^)
全てを認めると、請求額を全額支払わないといけないので、向こうも必死です。



言った言わないを客観的に判断できるのが「事実を裏付ける証拠」なわけです。



「じゃあ、裏付けられなければどうするの?」



そこでこの「心証」が大事になってくるんです。





心証 = 受ける印象

 




言った言わない、そうだそうじゃないっていうことが、1つ2つは出てくるはずです。
そういう場合、審判委員会はどちらが正しいのかをこの「心証」で判断してきます。



あなたがどんな人物なのか?
どういう性格なのか?
嘘を言う人物なのか?



もちろん審判委員会も人間なので、いくら公正な立場といえど
好き嫌いが影響してきます。
態度や言葉遣いがナメたものだったりしたら、決していい印象は持たれませんよね?



わかりやす〜〜〜く言うと「同情してもらう」ということです。



同情してもらうには、

・誠実
・正直
・弱い
・かわいそう
・本当に解決したい」

こういう人が同情しやすいのはわかりますね^^



この心証を得るために、今までのプロセスを踏んできたわけです。



証拠としてはあまり価値がない「経緯記録」
この事実かどうかは不明だけど、このあなたの想い・行動がわかるものを見て、

ああ、こんなつらい思いをしたんだな・・・
何とかしようとこんなに頑張ったんだな・・・
解決したいって本当に思ってるんだな・・・


「何とかして助けてあげたい!」

これが審判委員会からあなたが得なければいけない隠れた想い。



労働審判は通常裁判とは違って、口頭で審理が進んでいくので
審理中もこの心証を得るために「発言や態度」には十分な注意が必要です。



あなたが「良い心証」を受けると、自動的に
会社側は「悪い心証」を受けることになります。

あなたが会社に直接文句を言わなくても、
それを我慢していることを伝えれば

あなたは「良い心証」を持たれ、会社は「悪い心証」を持たれるということです。


会社にとってはあなたに文句をいわれることよりも、
「悪い心証」を持たれることの方が、避けたいことなんです。



「証拠」は「事実を裏付けるもの」に対して。
「心証」は「事実を信じてもらうもの」です。



この2つの武器を持って戦っていきます。



次は第1回期日〜第3回期日の内容になります。
当日使えるテクニックや交渉術を交えてお話しします。



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