未払い残業代の請求方法　�A：多数の証拠を集める

未払い残業代請求方法の証拠について説明しています。

証拠が重要な理由とは？

 

ほかのサイトでも証拠が大事だっていうのは力説してるので、
今さらあれこれ言う必要はないとは思うんですが・・・



念のため、話そうと思います。

あなたが実際に会社へ請求したとき、
会社側はどういった対応してくると思いますか？



もちろん会社によって違いますが、大体は



「拒否。」



なにかしらの理由を付けて、拒否してくるでしょう。

就業規則に書いてあるだとか、
雇用契約書に書いてあるとか、
双方納得の上でそうなっているだとか。



知ってか知らずか、当たり前のように嘘を交えて拒否してきます。



これ、ほとんどの会社での対応じゃないですかね？





証拠とは、労働審判での勝つためのもので、
「第3者がみてもわかる物証」
のことをいいます。

勤務時間をメモしておけば、それが証拠となる
っていう噂話がありますが、それが証拠となるには
「信用」があるというのが大前提です。

素人が「証拠」として使うには、ちょっと微妙です。



この「証拠」の意味合いについては理解できると思うんですが、
実はこの「証拠」は、労働審判以外でも効力を発揮するんです。



「会社へ請求するという第1段階」からすでに効果を発揮します。



そのことに気付いていない人がいるんじゃないでしょうか？



証拠の1部を見せつつ会社と交渉・請求することで、会社側に
本気度・マジで準備中であること・正当な理由であること。

これらを意識させて、更に
言い逃れが難しいこと・交渉決裂は会社にとってデメリットになること。

それらを意識づけることができるものが、
この「証拠」なんですね。




「なんでやねん！こうなったら労基署へ通報するからな！」



いくら口で言っても、会社は信用しませんよ？
基本的に会社はあなたのことをなめています。



しかも会社は、内容証明通知や労基署とかっていうのに
ちょっと慣れてきているような気がします。



私の場合も、内容証明通知の返答が「勝手にしたら！」と意味不明なもので、
たぶん「労基署でも審判でも何でもしたら」という意味だったんでしょう・・・



要するに

「へっ！どうせやったとしても労基署どまりだろ？
お前ごときに労働審判なんか出来ねーよ！さっさと諦めろよ。」

そんな感じなんでしょう。



友人や知り合いの経営者達が言うには、

「確かにそういって辞めていく人とかいるけど、
実際に行動に移す人は、100人中2〜3人いるかいないかだよ。」

率直な事実を語ってくれました。



漠然とした「労基署に言う！」だの「いざとなったら裁判だ！」といった言葉は、
会社側にしてみれば、非常に効果の薄い脅し文句っていうことです。





想像してみてください。

口頭だけでの請求・交渉をしている場合・・・
請求が正当である証拠を見せながら請求・交渉をしている場合・・・

どちらが「勝ち」につながりやすいのかを。



たまに証拠がなくても大丈夫！とかって言っているところもありますが、
なにが大丈夫なのかさっぱりわかりません。
依頼料をもらうのは大丈夫！ってことなのかな？・・・



はっきりいって、いや、超不謹慎なんですが、すいません。
もしあなたが死んでしまったとしても、この動かぬ証拠があれば
ぶっちゃけ勝つ可能性が異常に高いです。



死人に口なし・・・でも証拠があるよ！



まあ、それぐらい大事だってことをわかってほしかったんです。