未払い残業代の請求方法　�B：証拠の集め方

未払い残業代請求方法の証拠集めについて説明しています。

何を証拠としたらいいのか？

 

証拠の重要性はお話しした通りですが、
いったい何を証拠とするのか？
ということについて。



弁護士のメール無料相談を利用されたことがありますか？

私はあるのですが、やはり私の考えとほとんど同じでしたね。






最低これがないと難しいっていうことです。
あと私が付け加えるなら





私の場合は、就業規則は本社にしかなかったし、
雇用契約書ももらっていませんでした。
タイムカードもなかったし、
あるのは給与明細書だけ。



普通はここであきらめてしまいがちなんですが・・・





証拠っていうのは、現状を説明するものでもあるわけです。




この見れないという現状を、言った言わないという
無駄・不利な状況にしないためにはどうしたらいいのか？



それは、目に見える証拠を作ることです。





そこでフリーメールを活用するわけです。

 

記録・印刷が可能で、いつのメールか？
ということまでわかる超便利な証拠作成法です。
携帯メールだと、プリントアウトできないですからね。
（転送すればいい話だけど・・・）

ちなみに会社のPCじゃなくて、
自宅やネットカフェのPCを使った方がいいです。
あとあと面倒が増えるかもしれませんので。







「誰にどんなメールだしたらいいの？」


私はこんなメール出しました。

 

●●係長、お疲れ様です。
そういえば、私だけ入社時に就業規則と雇用契約書もらってないんですけど・・・
大変お手数ですが、どうぞよろしくお願いします。

山口

 

理由なんて書く必要ありません。
理由聞かれたら、特になしでいいんです。
だって、渡すのが普通なんですから。
渡さない理由は返信で勝手にしゃべってくれます。

 

お疲れ様。●●です。
就業規則は原則持ち出せないことになってるよ。
あと、雇用契約書も山口さんのはないよ。多分入社時のミスかなんかだと思う。

●●

 

●●係長、お疲れ様です。

すいません。お手数おかけしました。
ありがとうございます。

山口

 

自分に証拠集めしているという意識があるから、

怪しまれるんじゃないか？
何かもっともな理由を付けた方がいいんじゃないか？
どうやったら出してくれるだろうか？

そんなことを考えます。



そうじゃなくて、ただ現在の状況を証明するために行うのです。

係長の返信が「OK。明日渡すよ。」

たとえそうなった場合でも
「今まで見れていなかった」という事実がはっきり残るんです。





メール相手と時間

 

誰にメールするかなんですが、
身近な上司の携帯アドレスで十分です。

身近な人の方が、軽くしゃべってくれます。
逆に、役職が上の方になると思いっきり警戒されますよ。



PCへのメールじゃなく携帯へのメールの理由は、
個人的用事っていう感じがでて
社内PCよりは「仕事」感がでないから。

あくまでプライベートって感じで、
警戒心を出来るだけなくすためです。



あと、メール送信のベターなタイミング。

あなたが休みで、上司が出勤時。
または仕事終わって家に帰って、
まださすがに寝てないだろうなっていう時間だと考えます。

「すいません。忘れそうだったのでメールさせてもらいました。」

そう一言添えたらいいかと。





どうでしょうか？考え方は分かりましたか？

就業規則が見れないなら、見れない証拠を出せばいい。
証拠がないなら、作ればいい。
でも相手に気付かれないよう注意しましょう。

そういうことです。



たとえ1か月、1年単位の変形労働時間制を導入してようとも、
労使協定が結ばれていることや就業規則に載っていることを
あなたが知ることができなければ、
それは無意味。

ほんとに労使協定むすんでいるの？って思います。

36協定なんかでも、
合法的に法定労働時間を超えて働かせることができるだけで
残業代を払わなくていいわけじゃない。

これもほんとに労使協定むすんでいるの？っていつも思います。



「勝手に会社がいっているだけで、実際私には知らされることなく、
もしかしたら知られないように隠されてきたように思います。」

わたしは労働審判でそう言って、
審判委員会の人たちも納得していました。